Re: 水に浸かりました ( No.1 ) |
- 日時: 2004/07/27 16:07
- 名前: TAMA
- もう遅いかもしれませんが、
水につけたままにして、もし可能ならきれいな水につけたままラボへ持ち込んでください。
35mmリバーサルはマウントですか?スリーブですか?
モノクロは自分のところでも再水洗して、付着した汚れをとってから乾燥させれば大丈夫でしょう。 この場合、6コマなどに切り離されている場合は、乾燥ムラにならないようにパーフォレーションにゼムクリップなどでつるすようにします。専用のクリップがあればよいのですが。
リバーサルはラボに任せた方が良いでしょう。
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Re: 水に浸かりました ( No.2 ) |
- 日時: 2004/07/28 08:01
- 名前: イモ
- 一刻も早く、再水洗・再乾燥することです。
これは現状が乾燥しつつあるということですから急を要します。乾燥させると救済処置に障害が多くなります。フィルムとフィルムが貼り付いた状態で乾燥すると、それを剥がすのが困難になります。 一部が乾燥している状態になっているとしたら、きれいな水を用意してその中に被害にあったフィルムの固まりを入れ、再度濡らした方がよいでしょう。 また量が多く、カットされたロールフィルムが多いことから、外注することは難しいように思います。 以下に手順を記します。
1.モノクロフィルム (1)水につかったフィルムは、プラスチックのネガスリーブに貼り付いた状態の場合、1枚1枚丁寧に剥がします。スリーブが紙製の場合は、そのまま水に浸けて自然に剥離するまで待ちます。 (2)フィルムとフィルムが貼り付いた状態で乾燥すると、剥がせなくなります。35mmでは乳剤面どうしが貼り付いた場合、4×5ではどちらの面でも貼り付いた場合は、フィルムのゼラチンが水で弛んで、剥がせるまで水に浸すしかありません。上述のような状態で、フィルムとフィルムと直接が重なっている場合は、乾燥させることは厳禁です。 (3)フィルムの未露光部(35mmではパーフォレーション、4×5では四辺の縁の部分)に小型の事務用バインダークリップ(できるだけ小さなものが良い)で挟み、クリップのテコの部分をフィルムと反対側にしておきます。 (4)写真用バットに20〜24℃の流水を注ぎ、30分くらい水洗いします。付けたクリップが重しとなり、緩やかな流水でもフィルムが水面に浮かなくなります。また、クリップを持てばフィルムに触れずに作業できます。場合によっては一辺の2カ所にクリップを付けるとよいでしょう。 (5)作業では泥や汚れなどがある場合、キズを付けるので、フィルムを拭って取り除いてはいけません。また、フィルムクリーナーも使用しないで下さい。ほとんどの汚れや付着物は水洗をすることにより、徐々にフィルムから除かれていきます。 (6)やむを得ず汚れた場所にクリップを付けた場合、水洗の中間段階でクリップの位置を変更して下さい。 (7)ホコリのない通風性の良い場所の空間に、乾燥用の針金を張ります。小型事務用バインダークリップのテコの部分に針金を通しておくと便利です。 (8)水洗時間後、水切り剤(コダックではフォトフロー、フジではドライウェル、コニカではコニダックス)を指定通りに溶解したバットにフィルムを1〜2分浸します。 (9)水切り剤の溶液からフィルムを取りだし、クリップを外します。フィルムを針金に取り付けられたクリップに取り付けます。 (10)汚れていない写真用スポンジを2個用意し、水切り剤に浸して湿らせてから、きつく絞ります。針金に吊されたフィルムの両面を絞ったスポンジで軽く挟んで、フィルムの水分をぬぐい取ります。強い力で挟んでぬぐい取るとクリップから外れてしまいます。 (11)フィルムを針金に吊した状態で、自然乾燥させます。
2.カラーリバーサルフィルム モノクロフィルムと手順は全く同じです。水洗と水切り剤が異なります。 (1)もし35mmでマウントされていた場合は、水洗前にマウントを外してクリップを付けて下さい。 (2)水洗温度は36〜40℃で10分間を目安にして下さい。 (3)白黒用の水切り剤は使わないで下さい。水洗後に水に浸した後にきつく絞ったスポンジで水分をぬぐい取ります。 (4)水洗後に水切り剤がなく、乾燥ムラが発生する用でしたら、リバーサルフィルムの最終工程の処理液を購入して、それを水切り剤として使用して下さい。時間は1分間、温度は24〜40℃と範囲は広くなっています。乾燥ムラが発生しても、水切り剤にフィルムを浸し直して乾燥させれば問題ありません。 (5)リバーサルフィルムの最終工程の処理薬品は、コダックではファイナルリンス、フジは「安定(液)」の名称であったと思います。安い薬品で、高倍率に希釈して使用するものです。取引先のラボから譲ってもらうのも方法です。
3.作業の注意点 (1)濡れた柔らかくなったゼラチンはキズが付きやすくなります。フィルムの角が他のフィルムのゼラチンを擦るとキズになります。クリップの金具の角も他のフィルムにキズを付けることがあります。作業中このことを留意して、水洗中フィルムを重ねた状態でかき混ぜたりしないでください。 (2)泥や汚れの付着が多い場合は、水洗用バットを2枚用意してます。1枚目のバットで水洗時間の半分を行い、2枚目のバットで残りの水洗時間を処理します。 (3)水洗中にフィルムが重なった状態になると、その部分のよごれが除去されません。バットの中で重ならないようにフィルムを沈めて下さい。
TAMAさんはリバーサルフィルムの水洗について慎重のご意見ですが、最近のカラーフィルムは高温処理となているため、乳剤層のゼラチンの硬膜度が高くなっているため意外と簡単です。むしろモノクロフィルムの方がキズ付きやすい場合がありま す。
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Re: 水に浸かりました ( No.3 ) |
- 日時: 2004/07/28 01:24
- 名前: 堀内カラー 川瀬<
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- TAMAさん、イモさんより適切なアドバイスがありましたのであらためて重複することは避けます。付け加えるとすれば長時間水につかっていると乳剤が軟化又は腐ってしまいます。最水洗、乾燥をやられる場合には乳剤がぬるぬるしていないかも充分観察し、このような場合にはスポンジで拭う事は最小限度に、又は避けたほうが良いかもしれません。また湿った状態では驚くほど早くカビが発生します(温度が高ければなおさらです)。いずれも元に戻らない絶望的なこととなります。一刻も早い手当てが絶対に必要ですが、それまでは最低限 低温で乾燥を避けるようにしてください。御自分で処理をされているときに不明なこと、疑問点が出てきましたらアドレスを載せておきましたので連絡ください。出来る限り早く御返答出来るようにします。がんばってください。
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