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変形して写る
日時: 2003/05/26 10:50
名前: 研究会会誌より < >
参照: http://maishaken.sakura.ne.jp/

器型の大きい遺物(例えば、長さ1mを越すような甕棺)などを撮影すると、胴部が膨らんで実際の形とは違って写るがどうしてなのか?アオリで矯正するにはどのようなアオリを使用すればいいのか?また、ライティングはどのようにしたらよいのか (4×5、125mm使用)?
メンテ

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Re: 変形して写る ( No.1 )
日時: 2003/05/26 10:55
名前: 研究会会誌より< >
参照: http://maishaken.sakura.ne.jp/

 まず一番大きな理由は、撮影レンズの焦点距離が短いことである。4×5カメラを使用した場合、このような大きなものを撮影するには、レンズの焦点距離は少なくとも180mm以上のものを使ってほしい。焦点距離が短いレンズを使用した場合、画面に大きく写すためには、遺物に近づかなければならない。遺物に近づくことにより、レンズの歪みが出てしまうのである。遺物との距離を十分とり、撮影すればこのようなことは起きない。又、このような歪みはアオリで矯正することはできない。
 次にライティングとしては、このように大きなものを撮影するには、かなりの光量が必要となってくる。トップライトに1kw、メインライトに2kw、サブライト1kw程度はほしいところである。これだけのライトを使用しても、バックを白くするには難しいかもしれない。遺物が大きければ当然バック紙も大きくなってくる、大きな面積を白表現するにはたくさんの光量が必要である。 500w程度のライトを使用するならば、かなりの数が必要となってくる。この場合ライトの数が増えれば影の数も増えてくるから、光をトレーシングペーパーなどで散らす工夫が必要である。したがって、このように大きな遺物を500w3灯程度で撮影するには無理があり、結果として良い写真を得るにはかなり難しいといえる。
メンテ

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