Re: PXTの行く末 ( No.1 ) |
- 日時: 2003/05/29 18:10
- 名前: 井本昭
- 中庸感度の4×5のB/Wフィルムで。通常入手できるフィルムは、コダックとTMX100とフジのNeopan Acrosという状態です。この2種類のフィルムのシャドー部の再現はよく似ていて、プラスXとは少し異なります。ネガのシャドー部のコントラストが低いのが特長です。そのため、はじめてこれらのフィルムを使うと、ネガのシャドー部がうすく、感度が低いという印象を持つ人が大勢います。それを現像時間を長目にして補うと、かなりコントラストの高いネガとなってしまいます。
中間部からハイライト部の再現が良く、シャドー部(ネガのうすい領域)の調子のコントラストが不足しているように感じましたら、撮影感度を低く(ISO 50とか)設定して撮影してください。この現象を現像時間で調節しないようにしてください。
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Re: PXTの行く末 ( No.2 ) |
- 日時: 2003/05/29 18:11
- 名前: 井本昭
- 最近新しいフィルム(上記の2種類)に変えて、ネガのコントラスト高くなりすぎて困ったという話を聞きます。これらのフィルムは、それぞれのメーカーのB/Wフィルムの中でも新しい製品ですが、従来からのプラスX、Neopan SSに比べて、現像時間を長くすると急にコントラストが高くなる特性を持っています。粒状性に優れているのですが、現像をシビアに行う必要があります。
現像液の質問ですが、私はTMXについてのテスト経験でお話しします。 よく、T-MAXのフィルムはT-MAX Developerがよいといわれるのですが、D-76で処理した方が粒状性も良く再現されます。D-76の粉末薬品が溶けにくく、T-MAX Developerのように濃縮原液を希釈するだけの方が手軽ですが。 それからD-76で処理した方が、TMXのシャドー部のコントラストが高めに再現されます。 またD-76と同様の調子が得られ、より微粒子に仕上がるコダックの現像液、XTOL(エックストール)もお薦めします。粉末薬品ですがD-76とは異なり、通常の水で至極簡単にサッと溶けます。国内在庫品になっています。
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Re: PXTの行く末 ( No.3 ) |
- 日時: 2003/05/29 18:13
- 名前: 井本昭
- 5年前に期限が切れたフィルム。あきらめましょう。個人での使用ならともかく、文化財写真に使用するのでしたら。
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Re: PXTの行く末 ( No.4 ) |
- 日時: 2003/05/29 18:14
- 名前: すんげる
- こちらもいろいろとテストを繰り返していますが、なかなかうまくいかないものです。
そこで、「今のところで」ということで報告しますと。 ただし、ここではローラートランスポート式自動現像機に関してです。プロラボが使っている「吊り下げ式」とは状況が全く異なるようです。 プラスXの現像温度より2℃ほど液温をさげてアクロスを処理する。現像液はデアフローで。この時、夏場での水温の調節が問題になるので、チラー(冷却装置)を取り付ける必要があります。 現在の所ではこれしかうまくいっていません。 TMYはたいした問題はないのですが、TMXがややこしいのです。デアフローでは濃度はあがるのですがコントラストがあがりません。 これしかありません。それでも完璧とは言えませんが。
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